ふるさと納税の確定申告書類の作り方(初心者向け・パソコンで作成可)
ふるさと納税のための確定申告書類の作り方の解説です。申告書はパソコンで作れます。
サラリーマンや会社役員などで、年末調整をしてもらっていて、それ以外の収入がなく、ふるさと納税がなければ確定申告の必要がない方、かつ、ふるさと納税のワンストップ制度を利用せずに、ふるさと納税のために確定申告をするという人向けです。
その場合の必要書類は、ここで解説する確定申告書、ふるさと納税の寄付金受領証明書・給与所得の源泉徴収票(原本)・身分証のコピー(マイナンバーの証明書も)です。
はじめに・・・確定申告の時期は税務署の相談窓口は大混雑します
はじめに書いておきますが、確定申告の時期の税務署の窓口はめちゃめちゃ混みます。
ふるさと納税の書類は比較的簡単なので、できれば税務署での相談に行くのは避けて自分で書類を作成しておきたいですね。
書類を完成させて提出だけに行くなら、チェックもしてもらえて相談の列には並ばずに済みます。
確定申告は自営業の青色申告や白色申告の方や、マンションやアパートなどの不動産所得や副業などの収入がある方、医療費控除や住宅ローン控除を受ける方、贈与や相続をした方など、いろんな人が相談に来てこの時期税務署はかなり混み、かなり待たされます。
自分も疲れるし、相談に来る人が増えれば他の人も待ち時間が増えるので、できれば郵送で済ませるか、税務署に行くにしても書類は完成させておいて、”提出だけ”にしておくことをおすすめします。
年末調整が済んでいて、ふるさと納税のためだけに確定申告をするなら比較的簡単です。
ただ、提出だけでも後半になるほど混み、最終日の3月15日近くは非常に込み合って提出だけでもかなり待たされることがありますので、早めの提出をおすすめします。
申告書は国税庁の確定申告書作成コーナーで作成する
確定申告に必要な書類は国税庁のホームページ内の、確定申告書作成コーナーで作ることができます。
確定申告書作成コーナー(国税庁)
給与所得の源泉徴収票(会社からもらったもの)をもとに入力するので、ふるさと納税の寄付金受領証明書とともに用意しておきましょう。どちらも記載された内容の入力があり、添付書類として原本を税務署に提出するものです。
確定申告書作成コーナーで作ったものを印刷して添付書類(ふるさと納税の寄付金受領証明書・給与所得の源泉徴収票・身分証のコピー)とともに税務署の窓口に持参するか郵送するかします。
※もし、寄付金受領証明書をなくしてしまった場合は、再発行が可能かどうか、ふるさと納税先の自治体に電話で連絡しましょう。再発行が確定申告の期限内に間に合わない場合などは所轄の税務署に相談してください。
税務署に行って職員の方に聞きながら作ることも可能ですが、その場合も税務署内のパソコンで上記の確定申告書作成コーナーで書類を作ります。
税務署で確定申告の書式をもらってきて記入するか、税務署のホームページから書式を印刷して記入することもできますが、まあ難しいのでおすすめしません。税務署でも相談員の方に聞きながら確定申告書コーナーで作るくらいですから。
e-Taxといって電子申告することもできますが、専用の機器が必要なのでおそらく初心者の方は当てはまらないケースが多いので割愛します。(その場合でも確定申告書作成コーナーで作るのは同じです)
そして、確定申告書作成コーナーで作った書類はデータを保存することができ、翌年また確定申告する際は前年のデータを引き継いで作成できます。
はっきり言います。来年もイチから作るのは超面倒くさいので絶対データ保存しておきましょう。
はい、なんとなく察したかもしれませんが、これから作る申告書の作成は超面倒くさいです。かといって税務署に相談に行ってもやることは同じです。(聞きながら間違わずにできますが、混雑で待たされたり平日昼間しかやってなかったりでいろいろ大変です)
去年確定申告した方でも、データ保存してなかった場合やデータを無くしてしまった場合は初回と同じです。頑張りましょう。
ちなみに、収入から所得の金額や所得税の税率などを計算してくれる便利なプログラムもあります(外部サイトです)。サラリーマンの場合は源泉徴収票の通りに入力すればいいだけなので基本的には必要ないですが一応。
ふるさと納税のための確定申告書作成の具体的な手順
ふるさと納税のための確定申告書作成の具体的な手順は、eLTax(一般社団法人地方税電子化協議会運営)のサイト内に記載されています。
ふるさと納税をされた方のための確定申告書作成の手引き(eLTAX)
画面の画像付で説明されていて、もうこれ以上詳しく解説はできないくらいなのでこちらの手引きを見てください。
全体の手順は上記の手引きで、寄付金控除の入力に関しては確定申告書作成コーナーの寄付金控除の入力編も参考になるかもしれません。
また、わからないことがある場合はe-Tax・作成コーナーヘルプデスクの電話番号もあります。
0570-01-5901(平日9時~17時)
※2018年2月時点の時間と番号です。おそらく変わらないとは思いますが念のためe-Tax・作成コーナーヘルプデスクのページをご確認ください。そちらで電話の混雑状況なども見れます。
ちなみに、寄付金控除の入力欄は、昨年(2017年2月に申告したとき)は、寄付先1つ1つ名称や住所まで自分で入力しなければいけなくて面倒だったのですが、今年は寄付金の種類を「都道府県・市区町村に対する寄付(ふるさと納税など)」を選ぶと、都道府県と市区町村を選択で選べるようになり、ふるさと納税した市区町村を選べば自治体名や住所が自動で入力されるようになってかなり便利になっていました。
入力が完成したら作成した書類を印刷します。基本的に手書きするところはありません。提出日が未定で日付を空欄にした場合は日付を記載しましょう。
印刷した書類に押印と添付書類(ふるさと納税の寄付金受領証明書・給与所得の源泉徴収票・身分証のコピー)を忘れずにしましょう。
ふるさと納税した件数が多い場合
件数が多い場合、書ききれません。
確定申告書の記入例(総務省ホームページ内)の右下のほうに以下のように記載がありますが・・・
ふるさと納税(寄附)先から送付された受領書に基づき、ふるさと納税(寄附)先の所在地・名称・ふるさと納税(寄附)金額を記入する。
※確定申告書の記入例(総務省)より引用
申告書の記入する蘭を見ると・・・
「記入する欄小さっ!」
確定申告書作成コーナーで作った場合でも、申告書の第二表⑲、寄付金控除の欄にふるさと納税した自治体と住所などが印刷されるのですが、件数が多いと「ほか」とまとめられてしまいます。
「え?このまま提出していいの?」
「ほか」ってまとめられちゃってる。去年は1件1件リスト作らなきゃいけなかったけど・・・「まさか件数が多いと自分で別で作る必要あるの?」と不安になりましたが、大丈夫でした。
確定申告書等作成コーナーのよくある質問に記載されていました。
なお、寄附金控除の入力画面で入力した寄附金の内容は、申告書第二表の「寄附先の所在地・名称」欄及び「寄附金」欄に印字されますが、寄附の件数が多い場合、入力した全ての内容が表示されず、文字数制限を超える寄附先については、「ほか」と表示されますがそのまま提出していただいて大丈夫です。
※確定申告書等作成コーナーよくある質問より引用
「そのまま提出していただいて大丈夫です」とのことでした。ここが2018年に申告書を作成するときに迷ったポイントなので書いておきました。
去年までと比べてかなり楽になっていますね。とは言ってもはじめての人はいろいろ迷うかもしれませんが、ふるさと納税の確定申告は基本的にはこんな感じです。
あとはとにかく混雑がすごいのでできれば相談に行かずに済ませたいですね。
税務署は3月15日が近づく後半ほど混むので早めに提出しましょう。郵送なら混雑は関係ないですが、どうしてもわからないことがあったりして、期限をすぎるとまずいから「相談にいかなきゃ」となる場合もあるので早めにやることをおすすめします。
そして来年のためにデータの保存は忘れずに。
確定申告を簡単に済ませるにはさとふるの「カンタン確定申告」
確定申告を簡単に済ませるには、ソフトバンクグループのふるさと納税サイト「さとふる」の5分でできる!カンタン確定申告というサービスがおすすめです。
ふるさと納税にかかる寄付金控除に特化した確定申告書のPDFを作成できるツールで、上記サイトに記載された利用対象者に該当すれば、さとふる会員じゃなくても、さとふる経由で納税したもの以外のふるさと納税でも使うことができます。
あとは、いくつか参考になりそうなリンクや動画を載せておきます。頑張って下さい!
- 簡単!初めての確定申告(さとふる内の確定申告の解説ページ)
- 作成途中に操作などが分からない場合の解決方法(確定申告書等作成コーナー内)
- 確定申告特集(H29年・国税庁ホームページ内)
- ふるさと納税で支払ったお金がちゃんと還付されたかどうかの確認方法
国税庁動画チャンネル:寄附金控除を受ける方(ふるさと納税をされた方へ)
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